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データ管理方針

最終更新日: 2026年4月13日

本ページでは、OY.AIがデータの正確性・追跡可能性をどのように担保しているかを説明します。本システムは、優良な電子帳簿(電子帳簿保存法)の補助簿として活用可能な水準のデータ管理を実現しています。

1. 訂正・削除履歴の保全

すべての帳簿データは、作成・変更・削除の全操作が自動的に記録されます。一度記録されたデータを痕跡なく消去することはできません。

監査証跡(audit_history)

以下の6テーブルに対する全操作(INSERT / UPDATE / DELETE)が、データベーストリガーにより自動記録されます。

対象データテーブル名記録内容
経費・収入pnl_items変更前後の全値、変更項目、操作者、日時
家賃実績monthly_tracks同上
修繕履歴repairs同上
減価償却資産assets同上
ローンloans同上
ローン返済明細loan_items同上

論理削除

データの削除は「論理削除」(deleted_at タイムスタンプの記録)で行われます。物理的にデータベースから消去されることはなく、削除されたデータも監査証跡として参照可能です。

不変台帳(financial_ledger)

月次の収支データは追記専用の不変台帳にも記録されます。この台帳は以下の特性を持ちます。

このハッシュチェーン構造により、台帳の改ざんを検知できます。

2. データの相互関連性

すべてのデータは、一意のIDにより相互に紐づけられており、任意のレコードから関連データを横断的に参照できます。

物件 (properties) |-- 部屋 (rooms) | |-- 家賃実績 (monthly_tracks) --- 月別入金記録 | |-- 経費・収入 (pnl_items) ----------- P&L項目 |-- 修繕履歴 (repairs) --------------- 修繕記録 |-- 減価償却資産 (assets) ------------ 資産台帳 |-- ローン (loans) | |-- 返済明細 (loan_items) ------ 月別返済 | |-- 証憑書類 (documents) | |-- evidence_doc_id ------------ 経費・修繕と紐付け | |-- 所有権 (property_owners) |-- ownership_id --------------- 全テーブルから参照 | 所有期間別のデータ分離 | |-- 不変台帳 (financial_ledger) |-- source_table / source_id - 元データへの逆参照 |-- data_hash / prev_hash ---- ハッシュチェーン

所有権による期間管理

物件の所有権移転(譲渡)が発生した場合、ownership_id により所有期間ごとのデータが自動的に分離されます。前オーナー期間のデータも閲覧可能であり、物件の全履歴を一貫して追跡できます。

3. 検索機能

以下の3軸による複合検索(AND条件)に対応しています。

検索軸経費・収入修繕履歴家賃実績
日付(範囲指定)対応対応対応
金額(範囲指定)対応対応対応
取引先 / 施工業者対応対応--
費目 / 区分対応対応対応

検索はチャットUIからも利用でき、自然言語での問い合わせに対応しています(例:「去年の修繕費を見せて」「10万円以上の経費」)。

4. 証憑管理

経費・修繕データには、領収書や契約書等の証憑書類を紐付けることができます。証憑の信頼性は4段階で管理されています。

レベル名称条件
1自己申告(self_reported)ユーザーが手入力した状態
2証憑添付済み(document_attached)領収書等の書類がアップロードされている
3AI照合済み(document_verified)AIが証憑と帳簿データを照合し、一致を確認した
4API連携済み(api_verified)外部システムとのAPI連携により自動検証された

AI証憑照合

領収書をカメラで撮影またはアップロードすると、AIが帳簿データと自動照合します。照合結果(一致項目・不一致項目・信頼度)は verification_records テーブルに記録され、後から参照可能です。

証憑書類の保全

アップロードされた書類には file_hash(ファイルハッシュ)が付与され、ファイルの同一性を検証できます。書類のバージョン管理も行われており、変更前のファイルは保持されます。

5. タイムスタンプ

すべての帳簿データには以下のタイムスタンプが自動的に記録されます。

項目説明変更方法
created_atレコード作成日時システム自動設定(変更不可)
updated_at最終更新日時データベーストリガーにより自動更新
deleted_at論理削除日時削除操作時にシステムが自動設定

タイムスタンプはサーバー側(Supabase / PostgreSQL)の now() 関数により生成され、クライアント側での改変はできません。

6. データのエクスポート

帳簿データは以下の形式でエクスポート可能です。

エクスポートされたデータは、そのまま会計ソフトにインポートして仕訳帳・総勘定元帳の作成に利用できます。

7. セキュリティ

アクセス制御(Row Level Security)

すべてのテーブルにPostgreSQLのRow Level Security(RLS)が有効化されており、認証済みユーザーは自身のデータにのみアクセスできます。他のユーザーのデータにアクセスすることは、データベースレベルで不可能です。

監査トリガーの独立性

監査証跡を記録するトリガー関数は SECURITY DEFINER で実行されるため、ユーザーがRLSポリシーを迂回して監査記録を改変・削除することはできません。

第三者PII非収集

入居者氏名等の第三者の個人情報は本システムに保存されません。テナント関連の情報は部屋番号等の識別子のみで管理されます。

8. システム構成

項目仕様
データベースPostgreSQL 15(Supabase管理)
認証Supabase Auth(メール認証)
ファイルストレージSupabase Storage(証憑書類)
ホスティングCloudflare Pages
暗号化通信: TLS 1.3 / 保管: AES-256(Supabase標準)

9. 会計ソフトとの連携について

本システムは不動産経営データの入力・管理・証憑照合を行う補助簿としての機能を提供します。仕訳帳・総勘定元帳の作成は、本システムからエクスポートしたCSVデータを会計ソフト(freee / マネーフォワード / 弥生等)にインポートして行ってください。

令和8年度税制改正により、令和9年分の所得税から「優良な電子帳簿保存 + e-Tax」で青色申告特別控除が75万円に引き上げられます。優良な電子帳簿の要件(訂正削除履歴・帳簿間相互関連性・検索機能)は会計ソフト側で満たす必要がありますが、インポート元となる本システムのデータ品質が高いことは、帳簿全体の信頼性を補強します。

10. 操作説明書

本システムにおける帳簿データの入力・修正・削除・検索の手順を示します。

10.1 データの入力

帳簿データの入力には2つの方法があります。

方法操作手順適する場面
チャット入力画面右下のチャットボタンをタップし、自然言語で依頼する(例:「3月の管理費 5,000円を登録して」)日常的な入力、曖昧な内容の登録
手動入力物件詳細画面の各タブ(損益計算書・修繕履歴等)から「明細」ボタンを押し、フォームに入力する正確な金額・日付がわかっている場合

10.2 データの修正

登録済みデータの修正手順は以下の通りです。修正時、変更前の値は自動的に監査証跡(audit_history)に記録されます。

10.3 データの削除

データの削除は論理削除で行われます。削除されたデータはシステム内に保持され、監査証跡から参照可能です。

10.4 データの検索

帳簿データの検索は以下の方法で行えます。

10.5 変更履歴の確認

各データの変更履歴は以下の方法で確認できます。

10.6 証憑の添付・照合

10.7 会計ソフトへのエクスポート

11. 事務処理規程

本規程は、OY.AIを使用して不動産経営データを電子的に記録・保存する際の運用ルールを定めるものです。電子帳簿保存法の要件に準拠したデータ管理を行うために、以下の規程に従ってください。

11.1 入力の原則

11.2 修正の原則

11.3 削除の原則

11.4 証憑の管理

11.5 バックアップ

11.6 会計ソフトへの連携